個別指導への意見に関する誤解。

誤解されている方も多いと思うので、弁明しておきます。

ぼくは、塾業界の中で学生主体の個別指導と、映像授業はなくなってしまえばいいと思っているくらい嫌いです。ですが、それら2つのいい点がないと言っているわけではありません。

正確に言うなら、個別指導と映像授業というやり方を用いて、利益追求がメインになっている塾が嫌いなのです。これまでもそのつもりで書いてきたつもりだったのですが、案外伝わっていなかったようなので、今回は個別指導について改めてここに考えを記しておきます。

塾としての理想的サービスは、個別指導である。

生徒ひとりに対して講師がひとりつくという「個別指導スタイル」は、理想的なサービスだと思っています。

高級料鉄板焼きのお店なんかにいくと、個室で自分のためだけにシェフが調理してくれますよね。自分のためだけにサービスをしてもらう。あれってやっぱり理想的なわけです。ちなみに、連れて行ってもらったことしかありませんので笑

個別指導塾では、講師の確保が最重要課題。

ですが、そうなるとひとりの講師が一度に対応できる人数というのは極めて限られたものになります。塾側も事業であるため、最低限の利益を確保していなければ質のいいサービスを提供し続けることはできません。

しかし、個別指導というやり方では講師ひとりが担当できる生徒に限りがあるため、月謝を高く設定するか、講師を増やして生徒数を増やすというやり方でしか売り上げを伸ばすことはできません。

今時、高めの料金設定はなかなか受け入れられませんので、個別指導側としてはある程度の講師を確保し、生徒数を増やそうと考えます。その際に、常勤であるスタッフ(正社員)を雇うということになると、ひとりだけでもなかなかのコストになってきますので、そう簡単に何人も雇うこともできません。その点アルバイトの講師を雇えば、担当してくれるコマ数に応じて給料を払えばいいので、正社員をひとり雇う金額である程度の講師数を確保することができるのです。

コマ単価の給与形態による弊害

ですが、ここで問題になるのは「担当してくれるコマ数に応じて給料を与える」という部分です。以前ニュースにもなったこともあったのですが、一般的に個別指導塾では「担当する授業のコマ数」に対して給料が発生します。例えば、1コマ90分で1500円のような感じです。

とはいえ、90分の授業を成立させるためには、それなりの準備というものが必要になってきます。当然のところでは授業内容の予習や、その日の指導内容をまとめたり、理想まで言うと早く終わった場合に備えて予備問題を確保しておいたり、そもそも指導の質を高めるために日頃から自分の指導力をあげておくということも必要になるのです。

しかし、「担当してくれるコマ数に応じて給料を与える」というしくみでは、事前の準備や日頃の準備に対しては金額が発生しないということになります。まじめなアルバイト講師ほど授業の準備をしてくるわけですが、実際に金額が発生するのは授業をした90分のみ。結局、これでは準備なんてやってられないという気持ちになり、準備に手を抜いたり業務がおろそかになったりするのです。

授業準備は評価されにくい。

ぼくが実際に学生時代勤務していたところは、全国でも3本の指に入るレベルの大手塾だったので、事務手当として時給700円が発生していました。ですが、その辺のマクド〇ルドで高校生が時給1000円もらえる東京で、です。授業準備に対しては最大手でもこの程度の扱いしかされないというのが現実なわけです。

こういった理由から、学生主体の個別指導塾は質が高くなりにくく、ぼくはお勧めしないということです。ある程度の規模で校舎展開をしている個別指導塾では、学生アルバイトを雇うしか講師確保の方法がありませんので、構造的にこのような問題が発生します。これはもう避けれません。

学習塾は小規模であるべき

参考:ぼくの考える「塾」という空間の理想形
もちろん、小規模に校舎を構えた個別学習塾を運営されてる先生方は、こういった大手個別指導塾の実態を知っている方がほとんどですので、同じ問題を起こすことのないよう色々と努力をされています。もちろんぼくも同じです。個別指導という形をとってはいませんが、小規模でフットワークの軽い教育の場を模索し続けています。

大分にも、しっかりと学生講師とのコミュニケーションを図りながら、また時には講師研修なども行い、講師のスタッフ方を鍛えておられる先生もいらっしゃいます。このような理念・熱意をもった先生がいらっしゃるところは、画一的な大手個別指導塾とは全くの別物と考えていいと思っています。まあ、あとは自分の目で実際に見て確かめていただきたいということです。理念・熱意に関しては直接会って話をしなければわかるはずもありませんから。(参考:【大分の塾】口コミに惑わされない塾選び)

やはり講師の人柄・考え方・雰囲気が一番大切

最後に、集団であっても個別であっても、あくまでも形式的な話です。大切なのは、その塾全体または講師が、どういった理念をもって指導・教室運営をしているのかという点です。

別に集団だからすべてがいいというわけでもありませんし、個別だからすべてが悪いというつもりもありません。当ブログでは宣伝目的もありますので時々過激な表現が出てくるかとは思いますが、あくまでもキャッチフレーズ的なとらえ方をしていただけると幸いです。

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